DiskQuota — ユーザーガイド

DiskQuota macOS アプリの手順別ヘルプです。

DiskQuota は、Mac のディスクを圧迫しているフォルダやファイルを見つけ、安全に削除できるものを示すアプリです。ホームフォルダ、ディスク全体、または任意のフォルダをスキャンし、各項目がディスク上で実際に占めている容量を計測します。結果は、概要、フォルダブラウザ、大きなファイルの一覧、クリーンアップ候補のカタログとして表示されます。クリーンアップ候補には、Xcode のビルドデータ、パッケージキャッシュ、仮想マシン、プロジェクトのビルド生成物などが含まれます。削除する項目はすべて確認の後にゴミ箱へ移動します。削除済みファイルを保持し続ける Time Machine ローカルスナップショットも、同じウインドウから整理できます。

目次

1. クイックスタート

  1. DiskQuota を開きます。初回起動時は、フルディスクアクセスを説明するウェルカムシートが表示されます。より正確な結果を得るにはここで許可します。後で設定する場合は フルディスクアクセスなしで続ける をクリックします。
  2. ツールバーのフォルダメニューからスキャン対象を選びます。ホームフォルダ(おすすめ)、ディスク全体 (/)フォルダを選択… のいずれかです。
  3. スキャンを開始 をクリックするか、Command-R を押します。ホームフォルダのスキャンは通常数十秒で終わります。
  4. 概要 で、起動ディスクの使われ方と大きな項目を確認します。
  5. クリーンアップ候補 を開き、カテゴリを展開して、削除したい項目にチェックを付けます。安全な項目をすべて選択 を使うと、自動的に再生成されるものをまとめて選べます。
  6. 選択した項目をゴミ箱に入れる をクリックして確認します。Finder でゴミ箱を空にすると容量が解放されます。
  7. それでも空き容量が増えない場合は、ローカルスナップショット を開き、削除済みファイルを保持している Time Machine のスナップショットを削除します。

2. インストール

DiskQuota はオープンソースで、GitHub でソースコードとして公開しています。動作には macOS 14 Sonoma 以降が必要です。ビルドには Xcode 16 以降が必要です。

  1. リポジトリをクローンします: git clone https://github.com/RayKitajima/DiskQuota.git
  2. Xcode で DiskQuota.xcodeproj を開いて DiskQuota スキームを実行するか、リポジトリのフォルダで make run を実行します。make run はリリース版をビルドして起動します。
  3. リリース版は build/Build/Products/Release/DiskQuota.app に作成されます。フルディスクアクセスを許可する前に アプリケーション フォルダへコピーしておくと、使い続けるアプリに権限が付きます。

DiskQuota は、指定されたフォルダをすべて計測するために App Sandbox を使っていません。読み取るのはファイルのサイズと日付だけです。データを送信したり変更したりすることはなく、項目を削除するのは、あなたがゴミ箱へ移動したときだけです。

3. 画面構成

DiskQuota のウインドウは、左のサイドバー、右上のツールバー、選択中の表示を示すメインエリアで構成されています。

サイドバー

ボリューム には、起動ディスクと接続中のディスクが、使用量のバー、空き容量、パージ可能な容量とともに表示されます。分析 では、概要フォルダ大きなファイルクリーンアップ候補ローカルスナップショット を切り替えます。最初の 4 つはスキャン後に使えるようになります。ローカルスナップショットはいつでも使えます。クリーンアップ候補の横の数字は選択できる項目の数、ローカルスナップショットの横の数字はスナップショットの数です。

フルディスクアクセスの状態

サイドバーの下部に、フルディスクアクセスが許可されているかどうかが表示されます。クリックすると、フルディスクアクセスの案内が開きます。

ツールバー

フォルダのボタンでスキャン対象のメニューを開きます。ポインタを合わせると、現在のスキャン対象が表示されます。その隣の再生ボタンでスキャンを開始します。スキャン中は停止ボタンに変わります。

メインエリア

サイドバーで選んだ表示が表示されます。最初のスキャンの前は、現在のスキャン対象と スキャンを開始 ボタンのあるウェルカム画面が表示されます。

4. フルディスクアクセス

ウェルカムシートは初回起動時に表示され、フルディスクアクセスが許可されているかどうかを示します。

macOS は、メール、メッセージ、Safari のデータ、Time Machine バックアップ、ライブラリフォルダの一部を保護しています。フルディスクアクセスがないと、それらのフォルダは アクセス不可 と表示され、そのサイズは合計に含まれません。DiskQuota は権限がなくても使えますが、許可するとより完全な結果が得られます。

  1. ウェルカムシートの システム設定を開く をクリックします。プライバシーとセキュリティ > フルディスクアクセス の一覧が開きます。
  2. 一覧で DiskQuota をオンにします。一覧にない場合は + をクリックして DiskQuota を選ぶか、アプリを Finder で表示 をクリックしてアプリを一覧へドラッグします。
  3. DiskQuota を再起動 をクリックします。macOS は、許可した後に起動したアプリにのみ権限を適用します。

シートの状態表示は数秒ごとに自動で更新されます。許可済み になったら はじめる をクリックします。

この案内は、ヘルプ > フルディスクアクセス…、サイドバー下部のフルディスクアクセスの状態、ウェルカム画面や概要の フルディスクアクセスを設定… からいつでも開けます。

DiskQuota をターミナルや Xcode から起動した場合、macOS はそのアプリの権限を適用します。ターミナルにフルディスクアクセスを許可するか、Finder から DiskQuota を起動してください。

5. スキャン

最初のスキャンの前は、ウェルカム画面にスキャン対象が表示されます。

スキャン対象の選び方

開始と中止

ウェルカム画面の スキャンを開始 かツールバーの再生ボタンをクリックするか、スキャン > スキャンを開始Command-R)を選びます。スキャン中は、検出済みの容量、ファイルとフォルダの数、読み取れなかったフォルダの数、スキャン中のフォルダが表示されます。中止するには、中止 またはツールバーの停止ボタンをクリックするか、Command-. を押します。それまでに見つかった結果が、途中までの結果として表示されます。

スキャンが終わると、クリーンアップ候補の計測がバックグラウンドで行われます。最新の状態で計測し直すには、再生ボタンをもう一度クリックします。

サイズの計測方法

6. 概要

起動ディスク

バーは起動ディスクを 使用中パージ可能実際の空き に分けて表示します。パージ可能な容量がある場合は、macOS がそれをすべて解放したときに空き容量がどれだけになるかも表示します。ローカルスナップショットを整理 をクリックすると、ローカルスナップショットの表示が開きます。空き容量の見方 も参照してください。

スキャン結果

合計サイズ、ファイルとフォルダの数、所要時間、読み取れなかったフォルダの数を表示します。読み取れなかったフォルダがある場合は、フルディスクアクセスを設定… からフルディスクアクセスの案内を開けます。ディスク全体以外をスキャンした場合は、スキャン範囲外で使われている容量の目安も表示します。

使用量の多い項目 (直下)

スキャンしたフォルダの直下にある大きな項目のチャートです。フォルダは青、ファイルはオレンジで表示されます。フォルダを詳しく見る をクリックすると、フォルダの表示が開きます。

ファイル種別の内訳

ファイルを、動画、ディスクイメージ・VM、ML モデル、画像、アーカイブ、書類、ビルド生成物などの種別ごとに集計します。

クリーンアップ候補

安全に削除できる容量と、確認してから削除すべき容量をまとめて表示します。クリーンアップ候補を確認 をクリックすると、クリーンアップ候補の表示が開きます。

7. フォルダ

フォルダの表示は、スキャンしたすべての項目を大きい順に並べたツリーです。見出しには、スキャンしたフォルダ、その合計サイズ、ファイル数が表示されます。

赤い鍵と アクセス不可 は、DiskQuota が読み取れなかったフォルダを示します。フルディスクアクセス を参照してください。その他の小さなファイル の行は 100 KB 未満のファイルをまとめたもので、ゴミ箱に入れることはできません。

8. 大きなファイル

大きなファイルには、スキャンしたフォルダ内のどこにあるかにかかわらず、1 MB 以上のファイルのうち大きい順に 300 件が表示されます。

9. クリーンアップ候補

カテゴリは最初はすべて折りたたまれています。見出しには、項目数、安全・要確認の件数、合計サイズが表示されます。

クリーンアップ候補には、容量を消費しがちな既知の場所と、スキャン中に見つかったプロジェクトのビルド生成物が集められています。候補は次のカテゴリに分かれています。

カテゴリ
開発ツール (Xcode など) Xcode DerivedData、iOS DeviceSupport、Archives、シミュレータのデバイスとランタイム、Android エミュレータ
キャッシュ・ログ ~/Library/Caches~/Library/Logs、npm、pnpm、Yarn、Gradle、Maven、Cargo、Go、CocoaPods、Homebrew
仮想マシン・コンテナ・MLモデル Docker Desktop、OrbStack、Colima、Podman、Ollama、LM Studio、Hugging Face、Parallels、UTM、VirtualBuddy
バックアップ・書類・メディア iPhone / iPad のバックアップ、ゴミ箱、ダウンロード、iCloud Drive のローカルコピー、メール、メッセージの添付ファイル
システム 一時ファイル、スワップファイル、システムキャッシュ、Time Machine ローカルスナップショット
プロジェクトのビルド生成物 プロジェクト内の node_modules.build.venvtargetbuildPods.next などのフォルダ

安全性の分類

バッジ 意味
安全 自動的に再生成されます。削除しても、再ビルドや再ダウンロードの手間がかかるだけです。
要確認 削除できますが、バックアップ、アーカイブ、ダウンロードしたモデルなど、まだ必要なものが含まれている場合があります。先に中身を確認してください。
参考 容量の内訳を説明するために表示しています。ここでは選択できません。説明にあるアプリやコマンドを使ってください。

安全な項目をすべて選択 の後に、カテゴリを展開した状態です。

候補の見方

候補を削除する

  1. カテゴリの見出しをクリックして展開するか、すべて展開 をクリックします。
  2. 削除したい項目にチェックを付けるか、安全な項目をすべて選択 をクリックします。
  3. 下部バーで、選択した項目の数と合計サイズを確認します。
  4. 選択した項目をゴミ箱に入れるCommand-Delete)をクリックして確認します。
  5. Finder でゴミ箱を空にすると容量が解放されます。

フォルダとその中の項目を両方選択した場合、中の項目は一度だけ数えられ、一度だけ移動されます。Docker、Homebrew、シミュレータなど、自分でデータを管理するツールの場合は、推奨コマンドを使うほうが確実に容量を解放できます。

10. ローカルスナップショット

Time Machine は 1 時間ごとに起動ディスクのスナップショットを作成し、24 時間保持します。スナップショットは削除したファイルのブロックを参照し続けるため、大量のファイルを削除した直後は Finder の空き容量が増えません。スナップショットを削除すると、その容量がすぐに解放されます。

  1. サイドバーで ローカルスナップショット を選びます。スキャンは不要です。
  2. 削除するスナップショットを選択するか、すべて選択 をクリックします。1 日以上前のスナップショットは 経過 列で強調表示されます。
  3. 選択したスナップショットを削除 または すべて削除 をクリックします。選択したスナップショットを右クリックして 削除… を選ぶこともできます。
  4. 確認します。macOS が管理者権限を求めた場合は、パスワードを入力します。

削除が終わると、空き容量がどれだけ変わったかが表示されます。更新 をクリックすると、一覧と空き容量の値を読み込み直します。

削除したスナップショットは復元できません。外付けディスク上の Time Machine バックアップには影響しません。macOS はスナップショットごとのサイズを公開していないため、DiskQuota ではサイズを表示できません。

11. 空き容量の見方

用語 意味
実際の空き いま書き込める容量です。Finder や df が表示する値です。
パージ可能 容量が不足したときに macOS が自動的に解放する領域です。Time Machine ローカルスナップショット、iCloud のファイルのローカルコピー、システムキャッシュなどが含まれます。
使用中 本当に使われている容量です。合計からパージ可能な容量と実際の空きを引いた値です。
すべて解放した場合の空き 実際の空きとパージ可能な容量の合計です。自分で何も削除しなくても期待できる最大の空き容量です。

12. ゴミ箱への移動

13. コマンドラインでのレポート

DiskQuota はウインドウを開かずにテキストのレポートを出力できます。--scan にフォルダを指定し、必要に応じて --limit に一覧する件数を指定します(既定値は 25)。

DiskQuota.app/Contents/MacOS/DiskQuota --scan ~ --limit 30

レポートには、大きな項目、大きなファイル、クリーンアップ候補が一覧されます。ソースコードのフォルダで make cli を実行すると、アプリをビルドしてホームフォルダのレポートを出力します。

14. 表示言語

DiskQuota は英語、日本語、簡体字中国語、繁体字中国語に対応しています。表示言語は システム設定 > 一般 > 言語と地域 の優先順位に従います。DiskQuota だけ別の言語で使うには、同じ設定画面の アプリケーション に追加します。

15. キーボードショートカット

操作 ショートカット 補足
スキャンを開始 Command-R 現在のスキャン対象をスキャンします。ウェルカム画面では Return キーでも開始できます。
スキャンを中止 Command-. それまでの結果は保持されます
選択した項目をゴミ箱に入れる Command-Delete クリーンアップ候補で使えます。先に確認ダイアログが表示されます。
Finder で表示 ダブルクリック フォルダと大きなファイルで使えます
フルディスクアクセスなしで続ける Escape ウェルカムシートを閉じます

16. トラブルシューティング

一部のフォルダが「アクセス不可」と表示される

macOS がそれらのフォルダを保護しています。フルディスクアクセス の手順で権限を許可し、DiskQuota を再起動してからスキャンし直してください。

システム設定では許可しているのに「未許可」と表示される

DiskQuota を終了して起動し直してください。ターミナルや Xcode から起動した場合は、そのアプリに権限を許可するか、Finder から DiskQuota を起動してください。アプリをビルドし直したり移動したりした場合は、現在のアプリについて権限をいったんオフにしてからオンにしてください。

音楽などのデータへのアクセスを求められる

ホームフォルダをスキャンすると、DiskQuota はミュージックライブラリなどのフォルダも読み取るため、macOS が許可を求めることがあります。DiskQuota が読み取るのはファイルのサイズだけです。許可しない をクリックした場合、そのフォルダは読み取れなかったものとして扱われ、スキャンは続行されます。

ゴミ箱に入れても空き容量が増えない

Finder でゴミ箱を空にしてください。それでも増えない場合は、Time Machine ローカルスナップショットが削除済みファイルを参照している可能性があります。ローカルスナップショット で削除してください。

スナップショットを削除できない

DiskQuota は macOS が返したメッセージを表示します。求められたら管理者パスワードを入力してください。Time Machine のバックアップ中の場合は、終わってからやり直してください。

クリーンアップ候補を選択できない

参考のバッジが付いた項目は、容量の内訳を説明するためだけに表示しています。項目の説明にあるアプリやコマンドを使ってください。サイズが「—」の項目は、空になっているか、すでにゴミ箱に移動済みです。

合計が Finder の表示と違う

DiskQuota は各ファイルが実際に占めている容量を計測し、ハードリンクされたファイルは一度だけ数え、別のボリュームには入りません。Finder はファイルの論理サイズを表示することがあります。概要には、スキャンしたフォルダの外で使われている容量の目安も表示されます。

最終更新日: 2026-09-10